耳・鼻・のどの一般的疾患としての中耳炎、アレルギー性鼻炎、急性鼻副鼻腔炎、咽喉頭炎・扁桃炎などから、鼻出血・突発性難聴・めまいなどの専門的医療まで広く診療を行っています。鼓膜チューブ挿入や扁桃周囲膿瘍切開などの小手術は行いますが、入院治療や全身麻酔での手術が必要な場合は適切な病院を紹介しています。EHRサービスという電子処方箋システムを導入しています。
小児急性中耳炎診療ガイドラインの作成委員で、Medpeerで中耳炎の情報提供を行っています。抗菌薬の適正使用を推進しています。聴力検査機器は特に充実させており高度な検査を行っています。補聴器適合検査認定医、日耳鼻学会認定補聴器相談医、身体障害者福祉法第15条指定医であり、補聴器外来および耳鳴に対する音響療法を行っています。日本めまい平衡医学会認定めまい相談医であり、めまい疾患について専門的診療を行っています。
急性中耳炎は中耳に急性の炎症が起こっているもので、鼻やのどについた細菌やウイルスが耳管を通って中耳に侵入することにより起こります。耳の痛みや、耳漏(耳だれ)、発熱があります。赤ちゃんでは耳が痛いと訴えることはできませんので、風邪の後にまた急に熱が出たり、機嫌が悪くしきりに耳をさわったりするときには急性中耳炎を疑います。 |
アレルギー性鼻炎について減感作療法(SKIT、SLIT)を実施しています。急性鼻副鼻腔炎については短期間(2週間以内)でしっかり治すよう治療を行っています。副鼻腔炎を含めた耳鼻咽喉科領域の頭痛について多数の著書があります。
季節性アレルギー性鼻炎のほとんどは花粉症と呼ばれるもので、その発症時期は原因となる植物の開花時期と一致しています。鼻水、くしゃみ、鼻づまりといった鼻の症状のほか、目のかゆみ・充血(アレルギー性結膜炎)、のどの違和感などの症状が出ることがあります。東京であれば2~5月はスギ、ヒノキ、5~7月はカモガヤ、8~9月はブタクサなどの花粉が原因となります。最も多い原因はスギ花粉であり、スギ花粉症は東京で48%にみられるとした報告があります。また東京ではスギ花粉だけでなくヒノキの花粉量も多いです。花粉症の治療は原因となる抗原を調べ除去と回避を行うことが基本であり、加えて症状に応じた薬物療法、アレルゲン免疫療法などを行います。 |
鼻腔のまわりにある空洞を副鼻腔といいますが、ウイルス感染に引き続いて細菌感染が起こり、鼻腔の炎症が副鼻腔におよんで膿がたまったものが急性鼻副鼻腔炎です。症状と鼻腔所見、およびX線検査から診断しますが、膿性鼻漏が3日以上続いていれば細菌性とみなし抗菌薬の内服を行います。処置やネブライザー療法も有効です。通常は処置と投薬で治癒しますが、急性鼻副鼻腔炎が遷延化し3ヵ月以上症状が続くものを慢性鼻副鼻腔炎といいます。慢性鼻副鼻腔炎では手術が必要となることがあります。 |
日本気管食道科学会専門医であり、嚥下機能評価研修会を修了していますので、専門的な嚥下障害の診断・治療を行っています。睡眠時無呼吸について検査・治療(CPAP療法)を行っています。
急性咽頭炎は咽頭全体に急性の炎症が起こるもので、俗に「のどかぜ」と呼ばれます。原因はウイルスや細菌の感染であり、ウイルス感染であれば対症療法となりますが、細菌感染が考えられる場合は抗菌薬の内服を行います。溶血性連鎖球菌、インフルエンザウイルス、アデノウイルスについては迅速診断キットによる診断が可能です。鑑別診断として伝染性単核症と川崎病に注意が必要です。 |
勤務医の期間が長く病院では救急の最後の受け手となっていましたが、プライマリーケアとしての耳鼻咽喉科休日診療を行っていきたいと考えています。
疼痛管理についても麻酔科標榜医であり緩和ケア研修会を修了していますので専門的な治療を行っています。またアレルギー性鼻炎、難聴・めまい疾患、逆流性食道炎など生活指導が効果的な疾患も多く、パンフレットによる説明と指導を行っています。
関連して予防医療と年齢的な機能低下のサポートにも力を入れたく考えていますが、個人的に少しの工夫で体力向上が可能であることを経験しました。
少しの工夫で体力向上(最大酸素摂取量)が可能です。高齢者の筋力低下(サルコペニア)の防止にはあわせて栄養補給を行うことが必要で、医療用のアミノ酸サプリ(BCAA)を実費でお分けしています。かかりつけ医の役割もできたらよいかと思っています。